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幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
自己啓発

幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

著者:岸見 一郎、古賀 史健 発売日:2016.02.26

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あらすじ

本書は、ベストセラー『嫌われる勇気』の続編として、哲人と青年による対話形式でアドラー心理学をさらに深く掘り下げた一冊です。三年ぶりに哲人のもとを訪れた青年は、教育現場で実践したアドラーの教えに失望し、その教えが机上の空論であると糾弾します。哲人はそれに対し、「教育」「自立」「愛」というテーマを通じて、人がいかにして真の幸福にたどり着けるかを語ります。仕事の関係、交友の関係、そして愛の関係という三つのライフタスクを乗り越え、「他者を愛すること」によってこそ人は自立し、幸せになれるという結論へと導かれていきます。

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こんな人におすすめ

本書は、前作『嫌われる勇気』を読んでアドラー心理学に興味を持った方にまずおすすめです。また、人間関係に悩んでいる方、特に職場や家庭で他者との関わり方に苦しんでいる方にも有益な内容となっています。教師や保護者など、教育に携わる立場にいる方には、子どもとの向き合い方を根本から見直すきっかけになるはずです。さらに、恋愛やパートナーシップに悩む方、自分は本当に愛せているのかと自問する方にも響く一冊です。承認欲求から抜け出したい方、自分の人生を主体的に生きたいと願う全ての方に手に取っていただきたい本です。

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肯定的な意見

本書の最大の魅力は、難解になりがちな心理学の概念を、青年と哲人の白熱した対話を通じて分かりやすく示している点です。読者は青年に感情移入しながら、自然と哲学的思考の世界へと引き込まれていきます。「愛とは決断である」「愛されるためでなく愛するために生きる」といった本書独自のメッセージは、前作以上に踏み込んだ内容で、人生の指針となる言葉に満ちています。教育に関する具体的な考察も含まれており、叱ることや褒めることの本質的な意味を考えさせられます。前作で得た学びを実生活でどう活かすかという実践的な視点が加わり、読後の充足感が非常に高い一冊です。

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否定的な意見

本書については、内容の難易度が前作よりも上がっていると感じる読者が少なくありません。特に後半の「愛」に関する議論は抽象度が高く、一度読んだだけでは消化しきれない部分があります。また、対話形式のため青年の感情的な反論が長く続く場面もあり、テンポが冗長に感じられることがあります。前作を読んでいない読者にとっては、前提知識が不足するため理解が難しい箇所も散見されます。アドラー心理学の理想論的な側面が強調されており、現実の複雑な人間関係にそのまま当てはめるには無理があると感じる方もいるでしょう。実践のハードルがやや高い点も、読み手によっては物足りなさにつながります。

総評

本書は、前作『嫌われる勇気』を補完し、さらに深化させる名著といえます。アドラー心理学の真髄である「自立」と「愛」のテーマに正面から取り組み、読者に人生の在り方そのものを問いかけてくる一冊です。理解には時間と思索が必要ですが、繰り返し読むことで新たな発見が得られる奥深さがあります。即効性のある自己啓発書を求める方には不向きかもしれませんが、人生をかけて向き合う価値のあるメッセージが詰まっています。前作と合わせて読むことで、その真価が最大限に発揮される作品です。生き方に迷ったとき、何度でも立ち返りたくなる、まさに人生の伴走者となる良書です。

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かのんのひとこと

家庭でも職場でも社会でも「自分の居場所がある」と思えることは大切ですね。居場所さえあれば少年少女たちが繁華街でたむろする必要もなくなるかもしれません。私も身近な人たちを愛したいです。嫌われる勇気を持って他者から解放されて、幸せになる勇気で人を愛する。この二冊でアドラー心理学マスター(?)です。本屋さんでは嫌われる勇気と並べて置かれていますね。

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