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お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門
経済・教養

お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門

著者:田内学 発売日:2021.09.29

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あらすじ

本書は、元ゴールドマン・サックスの金利トレーダーである田内学氏が、予備知識のない読者に向けて経済の本質をわかりやすく解説した一冊です。お金そのものに価値があるのではなく、その向こう側にいる「働く人」「商品やサービスを提供する人」の存在こそが経済を動かしているという視点から、貨幣・金融・財政・国際経済までを丁寧に紐解いていきます。難しい専門用語を極力使わず、身近な疑問に答える対話形式で進められ、お金中心の見方から人間中心の経済観へと読者を導く構成となっています。

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こんな人におすすめ

経済やお金の仕組みに興味はあるものの、専門書は難しそうで手が出なかったという初心者の方に最適な一冊です。学生や社会人になりたての若い方はもちろん、ニュースで「日銀」「国債」「インフレ」などの言葉を見聞きしてもいまいち腑に落ちないという方にもおすすめできます。また、子どもに経済をどう説明すればよいか悩む親御さんや、投資を始める前に経済の基礎的な考え方を身につけたい方にも役立ちます。お金とは何かという根本的な問いに、改めて向き合いたい全ての人に開かれた本といえるでしょう。

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肯定的な意見

最大の魅力は、難解になりがちな経済の話を「人」という視点から再構築している点です。お金を中心に考えると見えにくい経済の本質が、誰かの労働や誰かのための価値提供という観点で見ると驚くほどクリアになります。著者がトレーダーとして第一線で活躍した経験に裏打ちされた説明には説得力があり、それでいて専門用語に頼らない平易な語り口は秀逸です。国の借金問題や年金制度などの議論についても、感情論ではなく構造的な理解を促してくれるため、読後は経済ニュースの見え方が確実に変わります。

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否定的な意見

本質をつかむことに重点が置かれているため、具体的な投資手法や資産運用のテクニックを期待して手に取った読者には物足りなさを感じる可能性があります。また、平易な対話形式で進む構成ゆえに、ある程度経済学を学んだ経験のある方にとっては既知の内容も多く、議論の深掘りが浅く感じられる箇所もあります。海外経済や為替の章では、現代のグローバル金融の複雑さに比して説明がやや簡略化されている印象もあり、より踏み込んだ分析を求める読者には物足りなく映るかもしれません。

総評

本書はお金や経済を「人と人とのつながり」として捉え直すことで、数字や制度の背後にある本質を浮かび上がらせる良書です。投資指南書ではなく、経済を考えるための土台となる思考法を授けてくれる一冊であり、読み終えた後には世の中の見え方が変わるような感覚が得られます。専門知識ゼロからでも読み進められる親切な設計でありながら、内容は決して薄くなく、社会人にも十分な学びを提供してくれます。経済を学びたいすべての人にとって、最初の一冊として強くおすすめできる名著です。

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かのんのひとこと

人に焦点を当てた経済本って珍しいですね。否定的な意見にある「経済学を学んだ経験がある人には既知の内容」だったとしても、別の視点から経済を考えられるようになるなら有益だと思います。私はまだ読んでいませんが、すごく興味のある一冊です。読めば経済ニュースを見るのが楽しみになるかもしれません。

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