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JALの奇跡 稲盛和夫の善き思いがもたらしたもの
仕事・ビジネス

JALの奇跡 稲盛和夫の善き思いがもたらしたもの

著者:大田嘉仁 発売日:2018.10.03

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あらすじ

本書は、経営破綻したJAL(日本航空)が、稲盛和夫氏のリーダーシップのもとで奇跡的なV字回復を遂げた実話を、その再建に深く関わった著者・大田嘉仁氏が綴った記録です。著者は稲盛氏の側近として、会長補佐専任部長という立場でJAL再生に直接携わりました。意識改革、フィロソフィ教育、アメーバ経営の導入など、稲盛氏の経営哲学がいかにJALという巨大組織を変えていったかが、現場目線で詳細に描かれています。単なる経営手法ではなく、「善き思い」という人間の心のあり方が組織再生の鍵であったことを伝える一冊です。

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こんな人におすすめ

本書は、経営者やリーダーの立場にある方、組織改革やマネジメントに関心のあるビジネスパーソンに特におすすめです。また、稲盛和夫氏の経営哲学や人生哲学に興味を持つ方、京セラやKDDIに続くJAL再建の舞台裏を知りたい方にとって、貴重な一次情報が得られる内容となっています。さらに、危機に直面している企業の関係者や、人を動かすことの本質を学びたい方、フィロソフィ経営の実践例を学びたい方にも有益です。働く意味や仕事への向き合い方を見つめ直したい若手社会人にも読み応えのある一冊です。

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肯定的な意見

本書の最大の魅力は、JAL再建の現場に最も近い場所にいた著者ならではの臨場感あふれる描写です。稲盛氏の言動や判断が具体的なエピソードとともに記されており、経営哲学が机上の理論ではなく、実際の行動と結果に結びついていることがよく理解できます。特に意識改革やリーダー教育の重要性、数字に対する姿勢など、どの組織にも応用できる普遍的な学びが豊富に詰まっています。また「善き思い」という抽象的な概念が、いかに具体的な経営成果を生むのかが説得力を持って語られており、読み終えた後に自身の仕事観を見直すきっかけとなる点も高く評価できます。

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否定的な意見

本書は稲盛氏への深い敬意と感謝に満ちた内容であるため、読者によっては礼賛の色合いが強すぎると感じるかもしれません。再建過程で生じたであろう抵抗や葛藤、批判的な視点については踏み込みが浅く、成功物語として美しくまとめられている印象を受けます。また、稲盛氏のフィロソフィに関する内容は他の著作と重複する部分も多く、すでに稲盛経営学に親しんでいる読者には新鮮味が薄く感じられる可能性があります。さらに、現場社員一人ひとりの声や具体的な変化のディテールがもう少し描かれていれば、より立体的な再建ストーリーになったのではないかという物足りなさも残ります。

総評

本書は、JAL再建という日本経済史に残る出来事を、稲盛和夫氏の最側近として支えた著者が誠実に書き残した貴重な記録です。経営手法の解説書としてだけでなく、人間の心や思いが組織を動かす力を持つことを実証した感動的なドキュメントとしても読むことができます。多少の礼賛調はあるものの、それを差し引いても学ぶべき点は多く、リーダーシップや組織論に関心のある方には強くおすすめできる内容です。「経営の本質は技術ではなく心にある」という稲盛哲学のエッセンスを、具体的な事例とともに体感できる一冊として、長く読み継がれる価値があります。

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かのんのひとこと

中小企業だけでなく多数の従業員を抱えるJALほどの大企業でもトップが変わって従業員の意識改革ができると、これほどまでに変革が起こるんだなと感心します。もちろん他の経営改革もあっての再建ですが、この立て直しの本質はやはり意識改革でしょう。組織というのは人の集まりですもんね。本質はいつも同じ、真実はいつもひとつでしょうか。

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