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LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略
自己啓発

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略

著者:リンダ グラットン、アンドリュー スコット 発売日:2016.10.21

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あらすじ

本書は、人類の寿命が飛躍的に延び、多くの人が100歳まで生きる時代における人生戦略を提示した一冊です。これまで当たり前とされてきた「教育・仕事・引退」という3ステージの人生モデルが終焉を迎え、複数のキャリアやライフスタイルを行き来する「マルチステージ」の人生が標準となることを論じています。著者のリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットは、ジェーン、ジミー、ジルという架空の3世代の人物を通して、長寿化が個人の働き方、学び方、家族のあり方、お金の管理にどう影響するかを具体的に描き出しています。さらに、有形資産だけでなく、スキルや人間関係、健康といった「無形資産」の重要性も強調しています。

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こんな人におすすめ

この本は、自分の将来のキャリアや生き方に漠然とした不安を抱えている方に特におすすめです。20代から30代の若い世代の方には、長期的な視点で人生設計を考えるきっかけを与えてくれます。40代から50代でセカンドキャリアや学び直しを検討している方にとっても、具体的な選択肢を考える上で参考になります。また、定年後の人生をどう充実させるか模索している方や、人事・経営に携わる方が今後の働き方の変化を理解する上でも有益です。子育て中の親が、子供の将来の教育方針を考える際の指針としても役立つ内容となっています。

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肯定的な意見

本書の最大の魅力は、長寿化という抽象的なテーマを、具体的な人物の人生シナリオを通して分かりやすく示している点です。3人のキャラクターの人生設計を比較することで、読者は自分自身に置き換えて考えやすくなっています。また、お金や仕事といった有形資産だけでなく、スキル、健康、人間関係といった無形資産の重要性を体系的に整理した点は画期的です。世界中で議論を巻き起こし、「人生100年時代」という言葉を社会に定着させた影響力も評価できます。データと理論に基づきながらも、読者一人ひとりが自分の人生を見つめ直すきっかけを与えてくれる実用書として優れた完成度を持っています。

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否定的な意見

本書は約400ページにわたるボリュームがあり、同じテーマや事例が繰り返し登場するため、冗長に感じる読者も少なくありません。理論的な説明が多く、具体的な行動指針やすぐに実践できるノウハウを求める方には物足りなく感じられる可能性があります。また、登場する3人のキャラクターは欧米社会を前提としているため、日本の社会保障制度や雇用慣行とは前提が異なる部分があり、そのまま日本の状況に当てはめにくい箇所も見られます。さらに、シナリオが比較的恵まれた条件の人物像に偏っており、非正規雇用や経済的に厳しい層への視点が弱いという指摘もあります。

総評

本書は、長寿化時代における新しい人生設計の枠組みを提示した、現代を生きるすべての人にとって必読の一冊と言えます。「人生100年時代」という概念を世に広め、私たちが当然と考えてきた人生のステレオタイプを根本から問い直す力を持っています。具体的な実践書というよりは、長期的な視点で自分の人生を俯瞰するための思考の地図として活用するのが最適です。すぐに答えを与えてくれる本ではありませんが、読み終えた後に自分のキャリアや学び、人間関係、健康への向き合い方を見直したくなる、知的刺激に満ちた良書です。人生の節目に何度も読み返す価値がある一冊です。

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かのんのひとこと

何歳になっても好奇心と探究心を持ち、色んなことを学び挑戦していかないといけないなと感じます。言葉で言うのは簡単ですが頭と体、気力はついてくるのでしょうか?せめて気持ちだけでもそうありたいです。この本でいうところの「無形資産」の重要性は多くのマネー本でも言われていることと共通していますね。

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